VPSホスティングでMatomoをインストールする方法
Matomo（旧名Piwik）は、オープンソースのウェブ解析プラットフォームで、ウェブトラフィックや検索エンジン参照、訪問者の行動に関する詳細なレポートを提供します。Google Analyticsとは異なり、Matomoはプライバシーとデータ所有権を重視し、ユーザーが自身のデータを完全に管理できるように設計されています。
Matomoをインストールする方法はいくつかありますが、この記事では最も簡単な手順を紹介します。LightNodeのVPSホスティングを使用し、数行のコマンドでMatomoをインストールできます。
インストール手順
VPSを購入する
まず、DockerイメージがプリインストールされたLightNodeのVPSを購入します。
VPSに接続する
SSHツールを使用してVPSに接続します。
Matomoをインストールする
-
MatomoのDockerイメージを取得
以下のコマンドでMatomoのDockerイメージを取得します。
docker pull matomo -
データベースを起動
MatomoにはMySQLまたはMariaDBデータベースが必要です。Dockerを使用してデータベースを起動します。
docker run --name matomo-mysql -e MYSQL_ROOT_PASSWORD=my-secret-pw -e MYSQL_DATABASE=matomo -e MYSQL_USER=matomo -e MYSQL_PASSWORD=matomo-pass -d mysql:latestここでは、
mysql:latestイメージを使用してデータベース名、ユーザー、パスワードを設定します。my-secret-pwやmatomo-passはセキュアなパスワードに置き換えてください。 -
Matomoコンテナを起動
MySQLコンテナとリンクしてMatomoコンテナを起動します。
docker run --name matomo --link matomo-mysql:mysql -p 8080:80 -d matomo--linkオプションを使用してMatomoコンテナをMySQLコンテナに接続し、ポート8080をMatomoのデフォルトポート80にマッピングします。 -
Matomoにアクセス
ブラウザで
http://your_ip_address:8080にアクセスして、Matomoのセットアップウィザードを開始します。ウィザードに従ってインストールを完了してください。 -
データベース接続の設定
インストールの過程で、データベース接続の設定を求められます。以下の設定を入力してください。
- データベースサーバー:
mysql - ユーザー名:
matomo - パスワード:
matomo-pass（または手順2で設定したパスワード） - データベース名:
matomo
この設定は簡単なセットアップや開発環境に適しています。運用環境では、データの永続性やセキュリティ、パフォーマンスの最適化などの追加要件を考慮する必要があります。
- データベースサーバー:
よくある質問
Q: なぜMySQLコンテナを別に起動する必要があるのですか？
A: Matomoはデータの保存にデータベースが必要です。MySQLコンテナを使用して、Matomo用のデータベースサーバーを提供します。また、他のデータベースサーバー（MariaDBなど）を使うことも可能です。
Q: 外部のデータベースサーバーを使うことはできますか？
A: はい、既存のMySQLやMariaDBサーバーを使用することも可能です。その際、Matomoセットアップ時に正しいデータベース接続情報を入力してください。
Q: Dockerコンテナのデータを永続化するにはどうすればよいですか？
A: データの永続性を確保するには、Dockerボリュームを使用してデータベースデータやMatomo設定を保存することが推奨されます。ボリュームがないと、コンテナを削除した際にデータが失われてしまいます。
Q: Matomoのデフォルトのログイン情報は何ですか？
A: インストール時に管理者アカウントを作成するよう求められます。このときに設定したユーザー名とパスワードがログイン情報になります。
Q: Matomo Dockerコンテナの設定をカスタマイズできますか？
A: はい、docker runコマンドのオプションを変更して、ポート番号や環境変数などをカスタマイズすることが可能です。
Q: Docker上のMatomoをどのように更新しますか？
A: Matomoを更新するには、最新のDockerイメージを取得し、コンテナを再作成します。更新する前に必ずデータをバックアップしてください。