VPSホスティングでSuiteCRMをインストールする方法

SuiteCRMは、PHPで開発されたオープンソースの顧客関係管理（CRM）ソリューションです。オンプレミスやクラウド上に展開でき、業務要件に合わせて柔軟にカスタマイズ可能です。この記事では、VPSサーバーにSuiteCRMをインストールする手順について説明します。

1. LAMP環境のインストール

まず、システムパッケージを最新の状態に更新します。

yum update

パッケージが更新されたら、必要なPHPモジュールを含むLAMP（Linux、Apache、MySQL、PHP）スタックをインストールします。

yum install httpd php php-common php-curl php-xml php-json php-mbstring php-zip php-imap pcre pcre-devel zlib-devel mariadb-server

LAMPのインストールが完了したら、ApacheとMariaDBサービスを開始し、システム起動時に自動的に開始するように設定します。

systemctl start httpd mysql

次に、以下のスクリプトを実行してMariaDBサーバーを安全に設定します。

mysql_secure_installation

プロンプトに従って、rootユーザーのパスワードを設定し、匿名ユーザーの削除やリモートアクセスの無効化を行います。

続いて、PHPの設定を調整し、最低6MBのファイルをアップロードできるようにします。エディタを使用して/etc/php.ini（または/etc/php5/apache2/php.ini）を開き、upload_max_filesizeを設定します。

upload_max_filesize = 6M

設定が完了したら、Apacheサーバーを再起動します。

systemctl restart httpd

2. SuiteCRM用のデータベース作成

次に、SuiteCRMのデータを保存するためのデータベースを作成します。以下のコマンドでMariaDBシェルにアクセスします。

mysql -u root -p

以下のコマンドで、データベースとユーザーを作成し、権限を設定します。

MariaDB [(none)]> CREATE DATABASE suitecrm_db;
MariaDB [(none)]> CREATE USER 'crmadmin'@'localhost' IDENTIFIED BY '123';
MariaDB [(none)]> GRANT ALL PRIVILEGES ON suitecrm_db.* TO 'crmadmin'@'localhost';
MariaDB [(none)]> FLUSH PRIVILEGES;
MariaDB [(none)]> exit;

3. SuiteCRMのインストールとセットアップ

まず、Gitをインストールし、ApacheのルートディレクトリにSuiteCRMをクローンします。その後、適切なファイル権限を設定します。

yum -y install git
cd /var/www/html
git clone https://github.com/salesagility/SuiteCRM.git 
mv SuiteCRM suitecrm
chown -R apache:apache suitecrm
chmod -R 755 suitecrm

次に、Webブラウザを開き、以下のURLにアクセスしてSuiteCRMのインストーラーを起動します。